オートカットに入りましたが、原因や症状について教えてください。 - 全国 | DJI他ドローン専門卸販売「ポラリスエクスポート」

飛行中にアンプへの過電流・過電圧・温度上昇・バッテリー電圧低下・モーターの故障などの問題が発生した場合、アンプが異常を検知し自動的に動力の電気を止める、いわゆるオートカット状態になる事があります。これは「トラブルの警告」と認識してください。
オートカット状態に入ると、再度モーターを回そうとしてもアンプのLEDが点滅状態になり、送信機・スロットル信号を送っても受けつけない状態になります。もしオートカットが入った場合は、そのまま飛行を続けることはESC内部を損傷させる危険性がありますので中止して下さい。
まずモーター・アンプ・バッテリー・コネクターに異常がないか確認してください。ログ機能の付いている場合は、ログを使用してオートカットの原因を調べてください。
バッテリー残量のチェックを行い電圧・容量が少ない場合は、満充電されているバッテリーに交換して下さい。
その後、アンプをリセット(モード1に設定)させ、再度設定(ヘリモードの場合基本的にモード4)をやり直す必要があります。
オートカットが入ってしまう原因の「上位6つ」を下記に書きますので注意してください。

  1. ローターピッチ角が標準値より多く付き過ぎ、過電流になりカットが入る。(対策)ピッチ角の参考値、2枚ブレード=+/-9度程度・3枚ブレード=+/-7.5度を目安に送信機のピッチカーブ設定を行ってください。
  2. スロースタートの際にモーターが脱調しカットが入る 。(対策)ヘリ用コントロニックESCには、スロースタート機能が搭載されています。この時ESCには沢山の電流が流れ負荷が掛かりますので、必ずピッチ角を0度にした状態で通常回転(設定した回転数)になるまで待ってから機体を浮上させてください。
  3. ピニオンの枚数を増やしたらカットが入った。(対策)ピニオンの枚数を増やす事で、電気(電流)がより必要となりオートカットが入ってしまうケースもあります。モーターKV値によってもピニオンの枚数が異なってきますので、アンプのスペックに合ったモーターとピニオンギアを選択してください。参考までに、ギア比10:1よりも9:1の方が消費電流が多くなります。
  4. ヒートシンク等の放熱対策が行われていなくカットが入る。 (対策)気温が上昇する夏場は、ESC本体の温度上昇によりカットが入る場合があります。必ずヒートシンクを取り付けて下さい。ヒートシンクの取付けは、放熱用両面テープもしくはシリコン系接着剤を薄く塗り接着固定することをお勧めします。またESC本体は、出来るだけ風が流れる場所に搭載してください。
  5. 急激なスロットル操作をしたらオートカットに入る。(対策)ヘリモード4の場合、ガバナー機能で回転数を一定に保とうとしますが、特に回転数を低く設定した状態で、激しくスロットルを上下に操作した場合、回転数が追い付かず、ESCに電流が多く流れ温度も上昇しオートカットに入ります。回転数に合ったスロットル操作が必要になります。
  6. 機体サイズを大きくしたらオートカットに入る。(対策)機体サイズに合った、ESCを選択する必要があります。各ヘリメーカーの機体仕様書に記載されていた、ESCスペック(電流値)を参考にして下さい。但しフルボディーを装着する場合は、機体重量、温度などを考慮し一回り大きいESCを使われることをお勧めします。