DJI Terraと福井コンピュータ製品による一貫したワークフロー
株式会社ポラリスエクスポートは、約120haに及ぶ広域エリアの現況把握を目的として、DJI Matrice 400とZenmuse L3を活用したUAVレーザー計測を実施した。
本プロジェクトでは、広域計測と詳細計測を組み合わせることで、高精度かつ効率的な三次元データ取得を実現した。
取得した約24億点の高密度点群データはDJI Terraで解析した後、福井コンピュータのTREND-POINTおよびTREND-ONEへ連携し、現況地形図として成果化した。
本事例では、DJIソリューションと福井コンピュータ製品を組み合わせた一貫したワークフローにより、高効率かつ高精度な三次元計測を実現した取り組みを紹介する。
背景
近年、インフラ整備や改修計画において、高精度な三次元データの活用が重要視されている。
広域エリアでは、現況地形を正確に把握することが設計や施工計画の基礎となる一方、従来の地上測量のみで広範囲の地形情報を取得するには、多くの時間と労力を必要とする。
株式会社ポラリスエクスポートは、DJI産業機の販売・導入支援を行うとともに、自らも様々な現場においてDJIソリューションを活用している。
実務を通じて得られた知見を顧客へフィードバックすることで、より実践的な提案を行っている。
今回、将来的な計画検討に向けた基礎資料整備を目的として、約120haの広域エリアに対するUAVレーザー計測を実施した。


プロジェクト概要
対象エリアは約120haの広大な面積を有し、起伏のある地形や樹木が混在することから、効率的かつ高精度な地形データの取得が求められた。
本プロジェクトでは、
- 高密度三次元点群データの取得
- 地盤情報の抽出
- 現況地形図の作成
を目的として計測を実施した。
最終的に約24億点の点群データを取得し、対象エリア全体を高精度な三次元データとして記録することができた。

Matrice 400による広域計測の効率化
広域エリアの計測では、飛行回数の削減と安定したデータ取得が重要となる。
今回使用したDJI Matrice 400は、実運用において1フライトあたり約40分の計測時間を確保でき、約120haに及ぶ対象エリアの広域計測を効率的に実施することができた。
その結果、広域エリアの計測に必要な飛行回数を抑えながら、高品質なデータ取得を実現した。広域計測と詳細計測を組み合わせながらも、現地での計測作業は1日で完了し、長距離映像伝送性能により安定した運用環境を確保することができた。

Zenmuse L3による高密度LiDAR計測
Zenmuse L3は、高性能LiDARセンサーと高解像度カメラを統合したレーザースキャナーである。
今回の計測では、飛行高度100m以上においても高密度な点群データを取得し、約24億点の点群により地形や構造物周辺の状況を高精度に再現した。
さらに、RTKによるリアルタイム測位により高精度な位置情報を取得できたことで、大規模な後処理補正を行うことなく、迅速なデータ活用を実現した。

DJI Terraによる点群生成
取得したデータはDJI Terraを用いて解析を実施した。
DJI製品同士の高い親和性により、
- 点群生成
- 地盤情報の抽出
- データ品質確認
を効率的に実施することができた。
現場で取得したデータを迅速に解析工程へ移行できるため、現地作業終了後すぐに品質確認と解析作業へ着手することが可能であった。


福井コンピュータ製品との連携
今回の計測では、DJI Terraで生成した点群データを福井コンピュータのTREND-POINTおよびTREND-ONEへ連携し、成果作成を行った。
TREND-POINTによる点群処理
TREND-POINTにより下記の作業を実施した。
- 点群統合
- ノイズ除去
- 不要データ整理
- 地形抽出
- 精度確認
約24億点に及ぶ大容量点群データに対しても効率的な処理が可能であり、地形情報の整理と品質管理を円滑に進めることができた。

TREND-ONEによる図面成果作成
TREND-ONEにより下記の作業を実施した。
- 現況地形図作成
- CADデータ作成
点群処理から図面成果作成までを同一ワークフロー内で進めることができたため、データ変換に伴う手間や情報欠落のリスクを低減しながら効率的に成果を作成することができた。

成果と導入効果
今回のプロジェクトでは、
- 約120haの広大なエリアを計測
- 現地計測を1日で完了
- 約24億点の高密度点群を取得
- 飛行高度100m以上での高密度計測を実現
- RTK活用による高精度な位置情報取得
- DJI TerraからTREND-POINT、TREND-ONEへのスムーズなデータ連携
を実現した。
特に、広範囲エリアを効率的に計測しながら高精度な三次元データを取得できたこと、そして計測から成果作成までを一貫したワークフローで運用できたことは、本プロジェクトにおける大きな成果である。
まとめ
株式会社ポラリスエクスポートは、DJI Matrice 400、Zenmuse L3、DJI Terra、そして福井コンピュータ製品を組み合わせることで、広域エリアにおける高効率な三次元測量ワークフローを構築している。
今回の事例では、約120haの広範囲エリアを短期間で計測し、約24億点の高密度点群データを取得した。
さらに、DJI TerraとTREND-POINT、TREND-ONEを連携させることで、点群生成から図面成果作成までを効率的に実施することができた。
今後も株式会社ポラリスエクスポートは、DJIソリューションを活用した三次元計測技術を通じて、測量・建設・インフラ分野における生産性向上と高品質なデータ活用を支援していく。
